こんにちは、LeeStyles(リースタイルズ)です。
今回は、「サンクコストとは?有意義な生活を送るテクニックをご紹介」というテーマでお話していきたいと思います。
皆さんは、サンクコストという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
ビジネスや経済に詳しい方はもしかしたら知っているかもしれませんが、サンクコストを聞いたことがない人がほとんどのはずです。
また、サンクコストを知っていても、生活でその考え方を意識して使いこなせている人は少ないでしょう。
したがって、今回の記事は、
- 「そもそもサンクコストって何?」
- 「どうやって生活で活用できるの?」
といった素朴な疑問を持っている方には特におススメです。
そして、今回の記事のポイントは次の2つです。
- 未来の行動を選択する時は、過去に支払った回収できないコストを忘れることが大切。
- コストには、お金だけでなく、労力なども含まれる。
それでは、さっそく解説していきます。
サンクコストとは

まず結論、サンクコストとは回収が出来なくなったコストのことです。
サンクコストは英語で「sunk cost」と表すことが出来るのですが、直訳すると沈んだ費用、つまり埋没費用なんて呼ばれたりもしています。
沈んでしまって、もう取り戻せないっていう想いがそこに表現されているんでしょうね。
では、回収できなくなったコストという意味についてもう少し深堀りたいと思いますが、まずはコストとは何でしょうか?
コストって言われると、「お金がかかるってことなのかな?」というのは何となくイメージがつきますよね。
でも、世の中にあるコストってそれだけでしょうか。ビジネスでも「ヒト・モノ・カネ・情報」なんて考え方があったりしますが、何かアクションを起こす時に、自身の労力をかけたり、物を消費したり、様々なものを費やしますよね。
今回においても、それら全部をコストと考えるべきでしょう。
次に、回収ができなくなったというのは、どのような状況でしょうか?
いくつかあると思いますが、例えば、
- 既にサービスに対してお金を支払ってしまった。
- 既に何時間か費やしてしまった。
といった状況です。
お金に関しては、返品によってお金が返ってくる場合は除きますが、基本的に支払ってしまったものは返ってきませんよね。
時間に関しては、「さっきの時間を返してくれ!」なんて言われても、少なくとも現在はタイムマシンが存在しないわけですから、取り戻すことなど出来ません。
以上が、サンクコストの概要ですが、「このサンクコストと日常生活に何が関係するの?」って疑問が頭に残っている人も多いですよね。したがって、その関係について、ここからもう少し解説していきます。
ここからは、少し心理学的な話になりますが、特に難しい話ではないのでご安心ください。
まず、人間というものは、お金や時間といった、何かしらのものを既に費やしてしまっている場合では、判断能力が鈍ってしまう生き物です。
- 「既に支払っちゃったから、行かないともったいないよ。」
- 「こんなに待ったんだから、もう少し粘ってみようよ。」
みたいなフレーズを口にしたり、耳で聞いたりしたことは必ずありますよね。
これが人間の心理なのですが、その考え方って本当に正しいのかな?って疑問を投げかけてくれているのが、このサンクコストの概念です。
具体的にどういうことかというと、サンクコストの考え方は、上記のような既に費やしてしまったお金や時間のことは一旦忘れて、今や未来の最適な行動を考えよう、というものです。
つまり、過去の投資に縛られず、これからどのような行動を取ることが自分にとって幸せかを考えていくことが大切なのです。
そのような考え方に切り替えると、意外と違った選択肢が浮かび上がってくるのが面白いところです。
日常での活用方法

ここまでの話で、ざっくりとしたサンクコストの考え方については理解していただけたと思いますが、この先は皆さんが想像しやすいシチュエーションを用いて、実際にどのように日常生活でこの考え方を応用していけるかについて、お話していきたいと思います。
今回、シチュエーションとして用意したのは次の2つです。
- 食べ放題
- 冬の遊園地
それでは、それぞれ見ていきましょう。
食べ放題
まずは、食べ放題に訪れている時のシチュエーションです。
あなたは既にお店の中に入っており、周りにはたくさんの食事が用意されています。
このような状況の時、あなたの頭の中には次のような考えがきっと思い浮かびます。
「せっかく高いお金を支払ってるんだし、お腹いっぱいになるまでたくさん食べよう!」
これってあるあるの話ですよね。でも、無理に食べ過ぎてお腹が痛くなってしまった経験がある方も多いはず。程よい満腹感が得られたところで切り上げればいいものの、お金を支払っていることが頭にあると、どうしても欲張ってしまいます。
ここで、先ほどのサンクコストの考え方を思い出してください。
今回のシチュエーションでは、サンクコストに当たるのは食べ放題に支払っているお金ですよね。お店の中にいる以上、既にその支払ったお金は回収することは不可能です。したがって、これからどのような行動を取るか考える際には、既に支払ったお金の存在は忘れます。
その際に、どのような行動があなたにとって一番幸せでしょうか。
もちろん、それには人それぞれの考えがあると思いますが、お腹が痛くならない程度に程よく満腹感を感じたいと多くの方は考えるはずです。
このような結論は、サンクコストの考え方があったことで初めて思い浮かび上がりましたよね。これがサンクコストの面白いところです。
冬の遊園地
続いては、冬の遊園地に訪れている時のシチュエーションです。
あなたは早朝から遊園地にやって来ており、現在は夕方ですが既にかなり疲れ果てています。
遊園地というものは、子供の頃は楽しいものの、大人になってくると体力もなくなってきて1日中楽しむのも難しくなってきますよね。しかも、今回は冬という設定ですから、さらに寒さで体力を奪われます。
でも、そのような状況でも高額なチケット代を考えると、
「せっかくだから閉園までたっぷり楽しもう!」
ってなってしまうわけです。
そして、無理に頑張って園内に滞在し続けた結果、夜は十分に楽しみ切れず、次の日も動けなくなってしまいます。これでは、閉園まで居続けたことが正解だったのかわからないですよね。
そこで、先ほどの夕方のタイミングにさかのぼって、サンクコストの考え方を用いてどのような行動を取るべきか考えていきます。
まず、今回のシチュエーションにおけるサンクコストは、既に支払っている高額なチケット代です。この支払ったお金は今から取り戻すことは出来ませんよね。
したがって、このチケット代のことは忘れます。イメージとしては、年間パスポートを持っている人の気持ちになることです。年間パスポートを持っていると、「またいつでも来れるよね!」って気持ちになれますよね。
そして、そのような考え方をすると、夕方のタイミングで帰宅するという選択肢も思い浮かんできます。
閉園までいることによって、より多くの園内のコンテンツを楽しめますが、その閉園までの時間分は大きく体力が奪われていきます。
したがって、この両者を天秤にかけて、あなたにとって後者のデメリットの方が前者のメリットより大きかった場合には、帰宅を選択するべきという結論になります。
今のあなたに出来ること

いかがでしたでしょうか。
今回は、「サンクコストとは?有意義な生活を送るテクニックをご紹介」というテーマでお話してきました。
少しでも、この記事を通して、サンクコストに関するあなたの理解が深まったら嬉しいです。
今のあなたに出来ることは、
- 過去に費やしたコストとこれからの行動は切り離して考えることで、幸せな選択ができるようにする。
- でも、今までの人間らしい考え方も忘れないことで、どちらの視点からでも物事を考えられるような人間になる。
だと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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