フェルミ推定のやり方を徹底解説【超初心者向け】

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フェルミ推定のやり方を徹底解説【超初心者向け】

投稿日:2020年3月30日 更新日:

こんにちは、LeeStyles(リースタイルズ)です。

今回は、「フェルミ推定のやり方を徹底解説【超初心者向け】」というテーマでお話していきたいと思います。

皆さんはフェルミ推定をご存知ですか?

社会人の方であれば、フェルミ推定を一度は経験したことがある方が多いのではないでしょうか。

もしくは、就活生の方で「ケース面接やグループディスカッションでフェルミ推定が出そうだから、そろそろ勉強しておかないといけないな。」って考えている方も多いはず。

そんなフェルミ推定ですが、考え方を知っておくことでビジネスではもちろん、日常でも大いに役立てることが出来ます。

したがって、今回の記事は、

  • 「フェルミ推定のやり方について知りたいけど、難しそうだから簡単にわかりやすく教えてほしい!」
  • 「フェルミ推定を知っておくことで、仕事や日常でどのように役立てられるのか教えてほしい!」

といった方には特におススメです。

そして、今回の記事のポイントは次の3つです。

  • フェルミ推定では、最初の定義付けが非常に重要である。
  • フェルミ推定を学ぶことは、課題を発見する能力にも繋がる。
  • フェルミ推定は、代表的なパターン前提知識を頭に入れておくことで、よりスムーズに解くことができる。

それでは、さっそく解説していきます。

フェルミ推定のやり方

フェルミ推定のやり方

まず、フェルミ推定とは、何か求めたい数値があった時に、それを自分なりに論理的に組み立てて概算することを指します。

と言われても、いまいちフェルミ推定のイメージがしきれないと思うので、ここでは例題を用いて、実際にどのようにフェルミ推定を行っていくのか解説していきます。

今回取り上げたフェルミ推定のお題は「犬」です。

そして、フェルミ推定では次の4つのステップを踏みながら数値を導き出していきます。

  1. 何を求めるのかしっかり定義する。
  2. 計算のアプローチ方法を決める。
  3. 計算式を変数で組み立てる。
  4. 変数に数値を代入する。

では、実際にそれぞれのステップを確認していきましょう。

1.何を求めるのかしっかり定義する

今回のお題は「犬」なわけですが、犬といっても様々なイメージが思い浮かびますよね。種類も小型犬から大型犬までたくさん存在しますし、飼われ方としてもペットの場合もあれば警察犬の場合もあるため多様です。そもそも、場所も世界なのか日本なのか、日本の中でもどこの都道府県なのか、といった議論もできます。

したがって、最初のステップでは「犬」といってもどのような犬の数を求めていきたいのか、しっかり自分の中で定義していきます。

例えば、今回の場合では、

「犬の種類は気にしないけど、場所は日本で、飼われ方としては個人の家庭でペットとして飼われている犬を対象に考えていこう。」

といった感じです。

ここでの定義付けがしっかり出来ていないと、後ほどの計算の際にブレブレになってやりづらくなってしまうので、このステップは忘れずに必ず行いましょう。

特に、グループディスカッションなど、複数人で考えるシーンではお互いの認識を揃えておくためにも、このステップは非常に重要です。

2.計算のアプローチ方法を決める

「犬」の定義付けが自身の中でしっかり出来たら、次はその犬の数をどのように求めていくかを考えていきます。

ここで注意することとしては、数値の求め方にはたくさんのアプローチが存在し、その中から最適なアプローチを選択していかなければならないということです。

例えば、今回の場合では日本でペットとして飼われている犬の数を求めたいわけですから、日本に存在するの数が分かれば求めやすそうですよね。そして、家の数ということは、つまり世帯数が分かればいいことになります。

このアプローチは世帯数から求めていくパターンですが、他にも面積から求めたり需要供給から求めたりするやり方も存在します。後ほど、フェルミ推定のアプローチでよくあるパターンについてはご紹介するので、そちらもご確認ください。

3.計算式を変数で組み立てる

世帯数からアプローチしていけば良さそうだということが分かったら、その後は具体的な計算式に落とし込んでいきます。

ここで大切なのは次の2つです。

  • いきなり細かく分解せずに、ロジックツリーを意識して1つずつ分解していくこと。
  • 漏れやダブりがないようにすること(=MECEであること)。

まず、ロジックツリーっていうのは、下の図ようなものです。

売上のロジックツリー

例えば、売上であれば販売数と価格の掛け合わせで求められますよね。したがって、このような階層関係で表すことが出来ます。

今回の例でもこの階層構造を意識して1つずつ順番に分解していきます。

また、ロジックツリーを考える際には漏れダブりがないようにすることも重要です。

MECE

このように漏れやダブりがないことをビジネス用語では「MECE(ミーシー)」というのですが、MECEになっていないと計算結果がズレてしまうので注意しましょう。

では、本題に戻って、ロジックツリーとMECEを意識して計算式を組み立てていきます。

今回の場合では、日本でペットとして飼われている犬の数は次のように表すことが出来ます。

ペットの犬の数のロジックツリー
ペットの犬の数の計算式

ここでの細かい解説は省略しますが、フェルミ推定で計算式を作り上げる際にはこのようなイメージと手順を意識することで、論理的な組み立てが出来るようになります。

4.変数に数値を代入する

最後は、先ほど組み立てた計算式の各変数に数値を代入していきます。

ここでは純粋に計算をしていくだけであるため、スピードを意識しましょう。

ちなみに、人口や国土面積などといった一般常識がこのステップでは必要になることが多く、それについては後ほど紹介しますのでそちらをご確認ください。

話を戻すと、今回の例では次のような計算結果になります。

ペットの犬の数の計算結果

せっかくなので、実際に公表されているデータと照らし合わせてみましょう。

一般社団法人ペットフード協会によると、実際の数値では約900万頭と公表されているため、近い数値が出せたのではないかといえます。

このように実際のデータが出ている場合は自分の計算結果と照らし合わせてみることで、どれだけ自分の概算が正確であったかを知ることが出来るのでおススメです。

ただし、あくまでもフェルミ推定で大切なのは数値を導き出すプロセスであり、あなたがどれだけ論理的に考えられるかが重要なので、そのことを忘れないでください。

以上がフェルミ推定の大まかな流れになりますが、「もっと数多くの問題を解いてみたい!」と思った方は、現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノートなどを試してみると良いでしょう。この書籍は初心者向けに非常にわかりやすく設計されているため、多くの方が一度は読んだ経験のある作品です。

フェルミ推定の存在意義

フェルミ推定の存在意義

ここまで、フェルミ推定のやり方について、例題を用いて解説してきました。

でも、

「そもそもフェルミ推定って本当に必要なの?」

っていう疑問があなたの中にありますよね。

勉強というものは、それが何で将来のためになるのかをしっかり理解したうえで進めないと、モチベーションアップには繋がりません。

したがって、ここではフェルミ推定を学ぶことにどんな意義があるのか、解説していきたいと思います。

ここでは、フェルミ推定を学習するメリットについて、代表的なものを2つ挙げさせていただきました。

  • 分解をすることで課題が具体化される。
  • 見つからないデータも概算できる。

それでは、それぞれ解説していきます。

分解をすることで課題が具体化される

先ほど、フェルミ推定を行う際に計算式を細かく分解したと思いますが、それを行うことで具体的にどこに課題があるのかが明確になります。

どういうことかというと、例えば、ペットの犬の数が減っていること原因は何なのかを突き詰めたいとします。でも、それを考える際に計算式が細かく分解されていなかったら、どこに問題があるのかさっぱりわからないですよね。

対して、細かく分解されていた場合では、1つ1つの変数の増減をチェックすることが出来ます。すると、実は日本の人口が減少していたことがペットの犬の減少に繋がっていたことが分かるかもしれませんし、もしかしたら犬ではなく猫を飼う率が純粋に高くなっていたからかもしれません。

以上のように、しっかり分解する力を持っていることで、課題に対して次にどのような行動を取るべきなのかが鮮明に見えるようになります。

見つからないデータも概算できる

ビジネスでよくある話として、

「探しているデータがなかなか見つからないなあ。」

なんてことがあります。

そんな時に、フェルミ推定で論理的に概算する能力を持っていると、実際に大まかな数値を導き出すことが出来ますし、その数値がどのようなロジックで求まったのかを相手に説得力を持って説明することも可能です。

例えば、とある市場規模(=年売上)を求めたいけど、ニッチ過ぎてインターネットで探しても有力なデータが手に入らない場合は、その市場の売上がどのような計算式で導き出せるのかを考えていくと良いでしょう。

計算式に分解してみると、意外と簡単に見つかるデータの掛け合わせで求められることが分かったりします。

フェルミ推定の代表的パターン

フェルミ推定の代表的パターン

とても難しそうに見えるフェルミ推定ですが、実は計算のアプローチ方法に関しては、

「あれ?これ前にやった問題と解き方が同じじゃない?」

なんてことが結構あります。

したがって、アプローチ方法における代表的なパターンを知っておくことで、よりスムーズにフェルミ推定を解いていくことが出来ます。

今回はご紹介するパターンは、次の3つです。

  • 人口や企業数から考える場合
  • 面積から考える場合
  • 需要や供給から考える場合

では、それぞれ解説していきます。

人口や企業数から考える場合

先ほどの「犬」の例も、ここに当てはまります。というのも、先ほどは世帯数に対して、どれだけペットの犬が存在しているかを考えていきましたが、その世帯数は結局のところ人口が関係していましたよね。

同様の方法で考えられるものはたくさんあります。

例えば、家電です。

洗濯機の数を求めたいと思ったら、世帯数に対してどれだけの割合が洗濯機を所持しているのかを考えていけばいいでしょう。

PCの数を求めたいと思えば、各企業各個人がどれだけのPCを所有しているかを考えていくことになります。

面積から考える場合

面積から考える場合で有名な問題は「電柱」です。

電柱というものは地域差があるものの、一定の距離で配置されています。

したがって、まずはどれだけの面積に対して1本の電柱が存在するかをイメージします。

そして、それがイメージできたら、日本の面積を電柱1本あたりの面積で割ってあげることで、電柱の合計を導き出すことが出来ます。

需要や供給から考える場合

まず、市場規模といったマクロな数値を求めたいと思ったら、需要から考えます。

例えば、ティッシュの市場規模だったら、1人1人が年間にどれだけのティッシュを消費するかを考えていけばいいですよね。それは言い換えれば、国内でどれだけのティッシュが必要とされているかということになります。

また、反対に、店舗の売上といったミクロな数値を求めたいと思ったら、供給から考えます。

例えば、とあるラーメン屋さんの1日の売上であれば、席数や回転率からその店舗がどれだけのお客さんを受け入れることが出来るかを考えていけばいいですよね。それは言い換えれば、1日にどれだけラーメンを提供できるかということになります。

フェルミ推定に役立つ前提知識

フェルミ推定に役立つ前提知識

最後に、フェルミ推定を行うにあたって、知っておくと役立つ前提知識をご紹介したいと思います。

というのも、フェルミ推定で計算式を分解し続けていくと、これ以上分解してもどうしようもない時がやってきます。

そのような時にこれから紹介する前提知識があると、

「それ以上は分解しなくていいんだ。」

っていうボーダーラインが見えてきます。

では、さっそく解説していきたいと思いますが、必要となる前提知識を今回は大きく3つに分類しました。

  • 人口
  • 企業数
  • 面積

それぞれざっくり確認していきましょう。

人口

人口に関する数値で覚えておいた方がいいのは、次の3つです。

  • 日本の人口:1憶2000万人
  • 東京の昼間人口:1500万人
  • 日本の平均世帯人数:2.5人

人口と平均世帯人数を知っておくことで、世帯数は簡単に求めることが出来ますよね。

また、目安として東京の昼間人口を知っておくことで、各都道府県にも対応しやすくなります。

さらに、人口をセグメントに分ける際にもいくつかパターンが存在します。

例えば、代表的なものとして次の切り方を紹介します。

このようなセグメントの切り方を知っておくことで、よりスムーズかつ正確に概算ができるようになります。

企業数

企業数に関する数値で覚えておいた方がいいのは、次の2つです。

  • 日本の企業数:350万社
  • 日本の大企業:1万社

中小企業白書(2019)によると上記のデータが掲載されています。

ここで知っておいた方がいいことは、ほとんどの企業というのは小規模であり、皆さんが良く知っている大企業はほんの一握りだということです。

また、注意点として、企業数は年々減っているため、今後はさらに小さい数字になっていく可能性があるということは頭の片隅に入れておいてください。

面積

面積に関する数値で覚えておいた方がいいのは、次の3つです。

  • 日本の国土:38万㎢
  • 日本の森林:国土の2/3
  • 日本の山地:国土の3/4

なぜ、国土だけでなく森林や山地の割合を知っておいた方がいいのかというと、そのような土地環境に左右されるものがたくさん存在するからです。

例えば、スターバックスが森林にあるかといったら、まあないですよね。

また、電柱に関しても、平野では都会で人が多いため密集していますが、山地では人が少ないためあまり密集していませんよね。

以上のように、土地環境をしっかり考慮することで、より正確な数値を導き出すことが出来ます。

今のあなたに出来ること

今のあなたに出来ること

いかがでしたでしょうか。

今回は、「フェルミ推定のやり方を徹底解説【超初心者向け】」というテーマでお話してきました。

この記事を通して、少しでもフェルミ推定に関するあなたの知識が深まったら嬉しいです。

今のあなたに出来ることは、

  • 参考書などを通じて、フェルミ推定の問題をとりあえず解きまくる。
  • 日常におけるあらゆる数値をフェルミ推定で求める癖をつける。

だと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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